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相続人調査(戸籍収集)と財産調査って何?
内容とやり方についてわかりやすくご紹介!
「相続が発生したけど、一体誰が相続人なんだろう」
「遺産ってどこまでが範囲なのかな」
相続が発生して、急に遺産を整理する必要性が出てきたら、いろいろとやることが多くて大変ですよね。
遺産整理でまずやらなければいけないのが、相続人と財産の調査です。
そこで、このページでは、相続人調査と財産調査の具体的な内容について、やり方とあわせて一緒に見ていきたいと思います。
1.相続人調査(戸籍収集)とは
相続人調査(戸籍収集)とは、相続人と思われる人物の戸籍を取得することによって、誰が相続人となるのかを調べることです。
2.相続人調査(戸籍収集)のやり方
相続人調査(戸籍収集)について、具体的には以下のような手順でおこないます。
(1)戸籍の取得
相続を受ける人(被相続人)の戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)などを取得します。

(2)相続人の確認
取得した戸籍謄本を基にして、記載されている関係者の戸籍についても取得し、相続人を確定させます。

(3)相続関係説明図の作成
確定した相続人と被相続人との関係が一目でわかるように、相続関係説明図を作成します。
3.財産調査とは
財産調査とは、相続対象の財産について、何がどれくらいあるのかを調べることです。
4.財産調査のやり方
財産調査について、具体的にいくつかの調査方法をご紹介します。
(1)銀行預金
被相続人が利用していた可能性がある銀行に対して、残高証明書の発行を請求します。
また、お金の流れを把握することで思わぬ財産が見つかることがあるので、通帳があれば通帳記入もあわせておこなうとよいでしょう。
(2)不動産
まず、不動産の売買契約書があれば、その契約書によって所有不動産を確認します。
また、不動産の所有者には固定資産税の納付書が届くため、その納付書に添付されている固定資産税評価額課税明細書でも確認することができます。
ただし、固定資産税が非課税の場合もあるため、念のため、市区町村役場で固定資産評価証明書を取得して確認するようにしましょう。
(3)借金
相続においては、原則としてプラスの財産だけでなく、マイナスの財産も引き継ぎます。
そのため、マイナスの財産である借金も調査する必要があり、基本的には信用情報機関に問い合わせることで判明します。
ただし、信用情報機関に登録されていない個人間の借金などについては、契約書を探したり、被相続人の関係者に聞くなどして調べる必要があります。
調査の結果、プラスの財産よりマイナスの財産が多い場合は、相続放棄といった方法をとることもできます。
5.注意点
相続人や財産の調査は、おこなわなければならないことが多く、内容もとても複雑です。
遺産分割協議に関しては、一度合意したものは基本的にはなかったことにできないため、慎重な対応が必要となります。
遺産をしっかり整理して、納得いく遺産分割をするためにも、一度弁護士に相談してみるとよいでしょう。
6.まとめ
- 相続人調査とは、戸籍を収集することで相続人を調べること。
- 財産調査とは、銀行口座や不動産、借金について調べ、相続対象の財産を確定すること。
- しっかりと遺産分割を進めるためにも、弁護士に相談するのがオススメ。
「戸籍を収集したことなんてないし、なんか大変そう」
「自分自身で故人の財産をちゃんと全部調べられる気がしない」
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